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1年生新川大学講座(後期)平成27年12月10日(木)

 12月10日(木)に1年生を対象とした新川大学講座(後期)を実施しました。講師として、名城大学理工学部材料機能工学科教授竹内哲也先生(工学博士)に来ていただき、「青色LEDの発明と未来の光源」というタイトルでお話を伺いました。
 竹内先生は、名古屋大学工学部在学中、一昨年ノーベル物理学賞を受賞された名城大学名誉教授赤ア勇先生の指導を受けられ、現在も、名城大学LED共同研究センターで赤ア先生のもとで研究に励んでおられます。

 
 本日のお話は、「青色LEDの発明」「未来の光源」「皆さんへのアドバイス」の3部構成でした。
 「青色LEDの発明」では、難しい理論を花火などに例え、物理が苦手な人にも理解できるお話でした。
 また、赤色ダイオード・緑色ダイオードの発明から青色ダイオードができるまで30年の年月が必要だった理由やどのように発明できたかを、専門的な説明も入れながら、わかりやすくお話していただきました。
 特に、赤ア先生と一緒に受賞された天野教授が1500回も実験を失敗されても挑戦されたことには、感動しました。


 2014年12月10日、竹内先生は、先輩の上山教授たちとストックホルムでの赤ア先生のノーベル賞受賞式に同行され、受賞式前の講演や晩餐会の貴重な写真やお話も伺うことができました。竹内先生から見た赤ア先生というお話もありました。筋が通らないことにはとてもとても厳しく、結果に対する考察や論文指導にも決して妥協を許さず、怖い先生だったこと。一方で、「日曜日に実験していると褒められる」とか「実験で失敗をすると慰めてくれる」といったエピソードも紹介していただき、赤ア先生が、厳しく真摯な研究者であるとともに心温かい教育者であることがよくわかりました。

 最後に、竹内先生から「皆さんへのアドバイス」としてこれからどのように進路を考えていけばよいか、参考になるお話を伺いました。
 ・勉強は目的ではなく、よい人生を生きるための手段であり、よい人  生とは、興味のあることを仕事にできること。
 ・まず、「何に興味があるか=時間を忘れて没頭することは何か」を  考える。それだけでは不十分で、自分の興味のあることが、社会の  役に立つかどうか(給料をもらう価値があるかどうか)が大切であ  ること。
 ・大人が「勉強しろ」と言うのは、勉強をしていたおかげで助かった  という経験があるから。
                   など、心に残る内容でした。


学年主任が御礼のことばとともに、自分たち若い世代が、失敗したらそこであきらめてしまう、それどころか失敗するのが嫌だから挑戦することさえ避けてしまうという傾向があるのではないか、と指摘し、挑戦し続ける大切さを学んだと語りました。


 退場される竹内先生に盛大な拍手でお送りしました。


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